莚井です。
前回のブログ更新から4ヶ月。桂花ことキンモクセイの香り漂う秋になりました。
私ごとですが、今年で私は弁護士になって20年。去る8月末に司法修習同期生が集まる20周年同窓会がありました。
20年も弁護士をやっているうちに、皆様の相談をお聞きして解決を探すという「普通」の弁護士の仕事の他の「普通じゃない」仕事が増えました。
市町村の各種委員や家庭裁判所の調停員になったり、学校へ授業しに行ったり。
上記の「普通じゃでない」仕事は、個々の依頼者の皆様の問題を解決する「普通」の仕事の場合の醍醐味はないのですが、その代わり、もっと広く「社会」のお役に立っている実感が持てるので、それはそれでやりがいがあります。
困るのは、「普通じゃない」仕事のフィー(日当)が、「委員会」に出席している時間分しかもらえないこと。移動時間や記録を読んで事案を検討したり事例や法令を調べたりレジュメを起案したりといった準備にかかる時間分はただなので、移動や準備時間も入れて時給を計算すると1000円に満たないこともしばしば。
これでも私は弁護士事務所の経営者でして、家賃などの固定経費がかかっていますので、時給1000円では仮に無休で毎日10時間働いても赤字になってしまいます。
いわゆる「もうかってる」弁護士なら、「普通じゃない」仕事も名誉職と割り切れると思うんですが、正直、貧乏が板についてきました。
・・とこんな愚痴をこぼしてしまうのは、日弁連が発行している月刊誌「自由と正義」2014年10月号vol.65の特集記事「弁護士学校派遣制度の意義と課題」に寄稿したのですが、その原稿料が・・時給計算をしてみたら、ンひゃく円だったからです。
記事の中身ですか?
時間をかけてやっと原稿を完成させたところ、発行側の指示で字数制限がかかり、元の半分近くを削りました。そのため自分で読んでも尻切れトンボの感じがするお恥ずかしい出来です。削った分を復活させ、もっとわかりやすく書いたものをいつかこのブログでご紹介したいと思っています。
では、また。急に寒くなってまいりました。皆様ご自愛ください。