莚井が本を書きました!

junko post on 7月 26th, 2016
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 莚井が原稿を書いた本です。書いたと言っても全部で11章あるうち、2章分だけですけど。清水書院さんという教科書会社から、学校で使う副教材として出版されました。今年の4月から書店に並んでい(るはず)ます。脚本形式になっており、登場人物たちのセリフで物語が進み、様々な法的トラブルを主人公たちが苦労しながら解決していくストーリーとコラムで、読めば法律知識や法的思考が身につくように工夫を凝らしました。全部で約100頁、定価税別950円とさっと読める分量かつお得な値段です。事務所にも置いてありますので、興味のある方は是非ご覧になってください。

 ブログの更新もあまりできていないのに何やってんだか・・と自分でも思いますが、前にも申し上げた通り、弁護士の仕事をやっていると、「もっと早くに相談していただけたら別な結論があったのでは」「法の知識がおありだったら、別な選択をされたのではないか」と思うことが多々ありました。そこで、学校へ弁護士が押しかけて授業をする出張授業を始めたわけですが、弁護士が出張授業に行く活動を、大阪弁護士会では、学校で行われている教科外の授業である「ホームルーム」をもじって、「法むるーむ」と呼んでいました。そして、実を言えば、この「法むるーむ」活動を始める更に半年ぐらい前に、「法むるーむ」という名前の冊子を大阪弁護士会協同組合から発行していたのです。

 この初代「法むるーむ」は、全部で6章、50ページ程度の小冊子で、社会に出る前の生徒(主に高校生)にずばり「知ってほしい法律知識」を脚本形式のストーリーの中で解説するものでした。発行時に大阪府下の各高校に1冊すづ送ったのですが、それだけでは肝心の高校生の皆さんに読んでもらうことは期待できません。そこで、弁護士の出張授業中に生徒さんたちにセリフを読んでもらったり、授業後に「あとはこれを読んでおいてください」といって渡したりして、むつかしい法についての授業をよりわかりやすくするのに使っていました。残念なのは、弁護士会協同組合にしか置いていませんので、弁護士以外の学校の教員の方たちは勿論、弁護士会内でもほとんどその存在が知られておらず、一般の方に読んでもらえなかったことでした。

 今回、清水書院さんから改めて「法についてわかりやすい本を、学校の授業でも使える副教材を、テーマごと脚本形式で書いてほしい」というお話を頂き、初代「法むるーむ」執筆者(莚井もその一人です)をはじめ多くの弁護士と現場の教員の方たちが集まって2年かかりました。休日や夜に会合を重ね、互いの書いた章について議論と推敲をしあい、各章8ページ11章の脚本形式でストーリーが進む原稿を書きました。執筆と会合のため休みをつぶし、睡眠不足にもなりましたが、弁護士が知識経験を振り絞り、学校現場を知り尽くしたベテラン(という表現でいいのかな?若い方もいますから。とにかく、皆さん教員として素晴らしい方たちです)教員の方たちの持つ「生徒たちの知りたいこと」「難しいことを伝えるノウハウ」と合わさって、「読みやすいこと」「わかりやすいこと」「自然に法律知識や法的思考が身につく」本になったと自負しています。教科書の副教材ですので、中学高校生が読みやすいよう、ふりがなを付け、平易な言葉遣いを心がけました。一般の大人の方にもお役に立つ内容になっていますので、莚井が書いたからというわけではなく、是非、一読をおすめします。

 あ、業務時間中には執筆はしていませんのでご安心ください。業務時間は、ご相談に見えられている皆様のための時間ですから。

 莚井が担当したのはどの章でしょう。おわかりになりますか?

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